工事基本情報

浜松市立I幼稚園改修工事

使用材料外壁:水性シリコン樹脂塗料塗
屋根:超耐久水性フッ素樹脂塗料塗
鉄部:耐候性塗料塗
木部:SOP塗
構造、屋根や外壁のタイプ木造平屋建て
外壁:サイディング
屋根:カラーベスト
施工期間2023年7月~2023年9月(約2ヶ月間)
築年数1987年(築37年)
1995年営繕(屋根・鉄部塗装)

施工のポイント

今回は浜松市より請け負った幼稚園の改修工事をご紹介したいと思います。
木造平屋建ての建物で、濃い青色で塗装された屋根の色落ちが特に目立つ状況となっていました。

施工前 屋根
施工前 ドローン撮影

普段私たちが目にする建物はグレーやベージュなどの淡く、汚れの目立ちにくい色で仕上がっていることが多いですが、以前ご紹介した「景観法」によって使用できる色合いが制限されている地域や色落ちを懸念してこうした淡い色が採用されることがあります。

しかしながら、建物の特色を出したい、視覚効果を得たいということで映えるカラフルな色を使うこともあります。
衣服などでよく使われますが、こうしたカラフルな色のことをビビッドカラーと呼ぶことがあります。
このビビッドカラーは綺麗ですが、洗濯で色落ちしやすく、汚れが目立ちやすいことがあります。
建物にこうしたビビッドカラーをあまり使わないのは、衣服と違って買替え(塗替え)を頻繁にできないため色落ちや汚れが長い期間残されてしまうことが一因となっています。

今回の建物は屋根にカラーベストと呼ばれる屋根材が使用されており、かなりの色落ちが発生している状態です。
この場合は、いきなり色を付けてもカラーベストの中に塗料が吸い込まれてしまい、色がつきにくく、色が早期に落ちてしまっているため、カラーベストそのものを補強する必要があります。
鉄材などで色を塗る前に下塗として使う、錆の発生を抑止する「錆止め」のようにカラーベストの失われた性能を補強するため吸込み止め効果のある「シーラー」を色を付ける前に塗装
していきます。

普段見えない屋根も①色落ち、②錆の発生(下地の劣化)、③腐食・穴の発生や欠損といった段階を経て雨漏りの原因となるため、定期的に点検や塗替えなどで永く快適な環境を保てるよう維持管理について考なければなりません。

本工事の工程では先に紹介した「シーラー」の前に汚れや不純物を取り除くため高圧洗浄によって塗装面の洗浄を行います。住宅やマンションの塗替えなどでもこの洗浄が最初の工程として行われることが多いです。

洗浄作業
洗浄後

洗浄が完了すると、洗う前から色あせが目立っていましたが、均一に色落ちしているのではなく日の当たり方によって劣化具合が異なるのが見えてきます。特に南面の屋根で顕著に見られました。
洗浄が終わり、屋根が乾燥していることを確認してから「シーラー」を塗装していきます。

シーラー塗装

この「シーラー」には色は付いていませんが、塗装直後には写真のように塗装した部分が濡れ色になり塗っていない部分との目視による差別化ができます。時間が経つと濡れ色は薄くなってきますが、浸透し性能を発揮するようになります。
このカラーベストと呼ばれる屋根材は以前よく使われていた屋根材で、塗装によって維持・保全することができますが、色落ちが進んでしまい、割れたり欠損が発生する他、耐用年数を大幅に超えてしまうと塗替えによる修繕ができなくなってしまうことがありますので、早めにご相談ください。

「シーラー」による下塗が完了した後に、いよいよ色を付けていきます。色落ち前の色と同じ濃い青色で耐用年数の長いフッ素樹脂による塗装を行いました。塗装工程には塗る材質や塗料の種類によって工程が様々になりますが、今回は塗料のメーカーが推奨するカラーベスト用の塗装工程と規定されているので上塗2回の施工となります。

上塗1回目
上塗2回目

写真で見ると1回目でも色がしっかりとついているように見えますが、よく見るとムラが出たり、性能を発揮するための塗布量(面積当たりに効果を発揮するために必要な塗料の量)が適正に塗られているかなどの条件があり、色だけではなく、塗料の硬化する時間や塗り重ねる頻度、一度に付けられる量によっても塗り回数が変わってきます。
現場で工事している塗装の職人たちはただ塗るだけではなく、こうしたことも考えながら作業
をしています。
上塗2回を終えて施工前の写真と比較すると鮮やかに仕上げることができたのではないかと思います。

屋根塗装完了

工事を終えて

今回は特に屋根について取り上げましたが、いかがだったでしょうか?
本工事も施工前と施工後とドローンによる撮影も行いましたが、ドローンで撮った写真では淡いパステルカラーのように見えました。実際には色が褪せているのではなく、地面から見ると濃い青色に見えた屋根の色も光の当たり方や見る角度によって全然違う色に見えることがあります。
普段見えない部分の修繕や塗替えをご検討する際には、こうしたドローンやカラーシュミレーションなどでお力になれることがあるかもしれません。もし今気になっていることがあれば、ぜひご相談ください!

施工後
施工後
施工後 ドローン撮影

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